やあ、ストレス戦士の諸君、今日もお仕事お疲れ様です。

おれは今日、ストレスに完全敗北。体は自由を奪われ、脳みそは何も考えられない状態にさせられた。

ちくしょう! 明日は絶対に勝ってやるぜ。

さて、実はおれは、ストレッサー将軍であると同時に、もう一つの名を持つ。それは

――悲劇製造機だ。

おれはどんな些細なことからも悲劇を想像してしまう特異な才能を持って生まれてしまったのだ。

たとえば、ガスの元栓が閉まっているかちゃんと見ないで出かけたとしよう。

たいていの人はそのことに気づかないか、気づいても「ま、大丈夫だろう」と思うはずだ。

でも、悲劇製造機は違う。

「もしかして、ガスが漏れて大爆発が起きるのではないだろうか」

と、割と本気で考えてしまう。しかも、その考えがずっと消えないのだ。ずっとおなじ考えが頭の中でリピート再生され続けるのだ。

この悲劇製造機のせいで、家族と旅行に出かけても全力で楽しむことはできない。

悲劇製造機のせいで、仕事中もガスの元栓のことが気になって集中できずにミスを連発する。

悲劇を想像しすぎたせいで、いつも以上に疲れて、休日はただ休むだけで終わってしまう。

悲劇製造機によって生み出されたストレスを解消するためにスマホゲームに課金してしまう。

おれは、悲劇製造機によって、楽しい思い出も、仕事の成功も、人生の貴重な時間も、労働の対価のお金も

すべて奪われたのだ!

悲劇製造機とストレスは癒着関係にある。

だからこそ、おれは戦わなければならない。

悲劇製造機との百年戦争だ!

ストレスと悲劇製造機②へ続く



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